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短編小説

  • 16/03/2023
  • 09/03/2023

#8:マプロン【朝丘 大介】

マプロン  朝丘大介   ぼくが通っていた中学には、飲み物の自販機があった。     売られていたのは、紙パックの牛乳、コーヒー牛乳、フルーツジュース、 それにマプロンという豆乳飲料だ。     どれ […]

  • 10/03/2023
  • 09/03/2023

#7:おやすみなさい 【朝丘 大介】

おやすみなさい   朝丘大介 夫と喧嘩した娘が、赤ん坊と大荷物をかかえて、突然うちに引っ越してきた。       「今日からここに住むからね」       「そんな話は、ひとことも聞いてない […]

  • 24/02/2023
  • 22/02/2023

#6:自慢の味【朝丘 大介】

自慢の味      朝丘 大介   いくつもの屋台が肩を並べる、裏通り沿いにある古びた一軒のラーメン屋。     口ひげをたくわえたその店主は、自信たっぷりに言った。       「うちのラ […]

  • 17/02/2023
  • 17/02/2023

#5:悪役レスラーの来店【朝丘 大介】

  悪役レスラーの来店 朝丘大介 洋食屋であつあつのハンバーグを頬張っていると、人相が悪い大男が店内に入ってきた。         子どものころ、よくテレビで見ていた悪役レスラーだった。   […]

  • 10/02/2023

#4:言葉の受けとり方【 朝丘 大介 】

朝丘大介:言葉の受けとり方 かつて『サザエさん』の四コマ漫画でこんな話があった。     ワカメが通りを歩いていると、向こうから二人組の女学生がやってくる。     すれ違いざまに、ワカメに視線を向け「あの娘モ […]

  • 02/02/2023
  • 03/02/2023

#3:一瞬の欲望【 朝丘 大介 】

朝丘大介:一瞬の欲望   真由美は喫茶店で仕事の資料に頭を悩ませていた。とにかく明日までに資料を仕上げないといけない。   斜向かいのテーブルにものすごいイケメンが座った。 Sサイズの顔に切れ長の長い目。切なく垂らした前髪。おそら […]

  • 10/01/2023
  • 13/01/2023

#2:本当に最後!?【 朝丘 大介 】

    朝丘大介:本当に最後!?   広子が病室を訪ねると、母がうつろな目でまどの外を眺めていた。   「あの木に茂っている葉っぱの、最後の一枚が落ちるとき…あたしの命も尽きるんだわ…」   枕元には […]

  • 04/01/2023
  • 08/01/2023

#1:カンガ・L【 朝丘 大介 】

  朝丘大介:カンガ・L   夕方、アーケードを歩いていると おかっぱ頭のハナタレ小僧がぴょんぴょんと 跳ねながら声を張り上げていた。   『 カンガ・L! カンガ・L! 』   なるほど。 【考える】の〈える〉とアルファベットの […]

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