
ライチくん
皆さんお疲れさまです!
お待ちかね、朝丘大介先生の『短編小説』第2段を公開です!
お待ちかね、朝丘大介先生の『短編小説』第2段を公開です!
つかの間の1分で癒やされて帰ってくださいね😊
朝丘大介:本当に最後!?
広子が病室を訪ねると、母がうつろな目でまどの外を眺めていた。
「あの木に茂っている葉っぱの、最後の一枚が落ちるとき…あたしの命も尽きるんだわ…」
枕元にはオー・ヘンリーの小説『最後の一葉』が置かれていた。
夕方、広子が再び病室を訪ねると
先程まで窓の外に生い茂っていた木の葉は、すべて風で吹き飛ばされていた。
「お母さんっ!葉っぱが!」
広子が涙目で叫ぶと、母はみかんを食べながら
「うるさいねっ!いまテレビ見てんだから、葉っぱどころじゃないよっ!」
……母は絶対に長生きする。広子は確信した。