#11:キックと笑い【朝丘 大介】

 

 

#11:キックと笑い【朝丘 大介】

 

『 少林サッカー 』 のチャウ ・ シンチーは、子ども番組の司会で児童を蹴飛ばしたりするのが受けて、一躍 スターダムに のし上がったそうだ。

 

 

 

80年代までの日本なら、同じことをやっても、シンチーは 人気者になれた気がする。

 

 

なぜなら、そのころの日本では、実際に子どもを蹴る大人なんていうのは、よほど特殊なケースを除いて 〝 あり得ない存在 〟 であり、おそらく その特異さが 笑いを生んだであろうからだ。

 

 

 

だが、 いまの日本で同じことをやったら、 「 幼児虐待だ 」 とたちまち抗議が殺到し、

 

後日テレビ局は 謝罪会見をひらくことになるかもしれない。

 

 

 

現実に 児童を虐待する大人が 出現したことによって、シャレがシャレでなくなってしまったような空気が、時代のなかにある。

 

 

 

こうした時代背景のなかで、笑いにおける 太刀先の見極めは、以前よりも複雑になっている。

 

 

 

朝丘先生
朝丘先生
そこに愛があれば、子どもはかっこいいお兄さんに蹴飛ばされて嬉しいかも。

 

 

Follow me!

最新情報をチェックしよう!
PAGE TOP